MAD SDGs #64「SDGs2.0時代のベンチャー・フィランソロピーの形」に、
SVP東京の共同代表、桐ヶ谷が出演し、SVP東京の活動について話しました。
ご関心ある方は是非、動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=uYTXf6w2xdw
この記事では、動画の中で話された内容を、ダイジェストで記事にまとめてあります。
社会に関わると、自分の世界が広がっていく
社会課題には関心がある。
何かできることがあれば関わってみたい。
でも、NPOに転職するほどではないし、寄付をするだけでは少し物足りない。
そんな思いを持ったことはないでしょうか。
特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)には、企業で働く人、専門職、フリーランスなど、さまざまなバックグラウンドを持つ「パートナー」が参加しています。
パートナーは年会費を拠出するだけではありません。本業を持ちながら、自分の時間も使って、社会課題に取り組む団体に最長2年間伴走します。
「お金を払って、さらに自分の時間まで使うの?」
初めてSVP東京を知った人なら、そう思うかもしれません。
では、なぜそこまでして参加する人がいるのでしょうか。
YouTube番組「MAD SDGs」に出演したSVP東京の共同代表の話から見えてきたのは、SVP東京が単なる「社会貢献の場」ではないということでした。
そこには、社会に関わることで、自分自身の世界も広がっていくという、もう一つの価値がありました。

「こんな社会課題があったのか」と気づく
共同代表がSVP東京に参加したきっかけは、意外にも「いろいろな社会課題や団体を知りたい」という好奇心だったといいます。
SVP東京には毎年、さまざまな社会課題に取り組む団体が応募してきます。
子ども、教育、貧困、外国ルーツ、福祉、地域、医療……。
選考や協働を通じて、それまで自分とは接点のなかった社会課題に出会います。
共同代表は、この体験を映画『マトリックス』に例えています。
それまで自分が「社会」だと思って見ていた世界の外側に、実はまったく違う現実が広がっている。
「そんな課題があったのか」
「こんな状況で生きている人がいるのか」
「その問題に、人生をかけて取り組んでいる人がいるのか」
そんな発見が繰り返されるうちに、社会を見る解像度が少しずつ上がっていきます。
そして、教育の問題だと思っていたことが貧困や雇用につながり、地域の問題だと思っていたことが家族や福祉につながっていることにも気づき始めます。
一つひとつ別々に見えていた社会課題が、少しずつつながって見えてくるのです。
社会課題の「観客」から、一緒に考える人へ
ニュースを読んだり、イベントに参加したり、寄付をしたりすることでも社会課題に関わることはできます。
SVP東京の特徴は、そこからもう一歩、中に入っていくことです。
SVP東京では、採択された団体に資金を提供するとともに、複数のパートナーがチームを組み、最長2年間にわたって伴走します。
あらかじめ決められた仕事を依頼されるわけではありません。
「この団体が今、本当に必要としていることは何だろう?」
「この事業をもっと多くの人に届けるには?」
「組織が成長するためには何が必要なのか?」
そんな問いを、団体のメンバーと一緒に考えていきます。
社会課題について「知っている人」から、社会を少しでも良くするために「一緒に考える人」になる。
ここに、SVP東京ならではの体験があります。
「自分には特別な専門性がない」でも大丈夫?
SVP東京に興味を持ったとき、
「自分にはNPOを支援できるような専門性がない」
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、SVP東京の活動は、必ずしも「自分の専門スキルを提供するプロボノ」と同じではありません。
例えば、弁護士だからといって2年間ずっと法律的なサポートをするわけではありません。
法律の知識が必要な場面では専門性を生かし、それ以外では、事業について考えたり、組織について話したり、まったく専門外のテーマを一緒に学ぶこともあります。
仕事を続けていると、年齢や経験を重ねるほど「自分がすでに得意なこと」を求められるようになります。
一方、SVP東京では、知らない分野に入り、
「分からないから、教えてください」
という立場になることもできます。
それは、本業ではなかなか得られない学びの機会でもあります。
支援先が求めているのは「すごい専門家」だけではない
では、社会課題の現場にいる人たちは、SVP東京のパートナーに何を期待しているのでしょうか。
協働を終えた団体へのアンケートでは、専門的なアドバイスだけではない価値が語られています。
それは、
「自分たちの活動に共感して、ずっと横にいてくれる人がいたこと」
社会起業家は、自分たちが取り組む課題については誰よりも深く考えています。
一方で、毎日のように同じ課題と向き合っているからこそ、外からどう見えるのかが分からなくなることもあります。
そんなとき、異なる業界や経験を持ったパートナーが、
「一般の人から見ると、こう感じるかもしれない」
「自分の会社だったら、こう考える」
「そもそも、なぜこれをやるのだろう?」
と問いを投げかける。
その多様な視点そのものが、支援になることがあります。
必要なのは、社会課題について何でも知っていることではありません。
一緒に考え続けられること。
それも、パートナーの重要な役割です。
普通のプロボノとの違いは「2年間」という時間
短期間のプロボノでは、「3か月でこの成果物をつくる」といったプロジェクト型の支援も多くあります。
SVP東京では、最長2年間という比較的長い時間を一緒に過ごします。
だからこそ、
「この資料を作る」
というところからではなく、
「そもそも今、この団体に必要なのは何なのか」
というところから考えられます。
そして2年間あれば、うまくいくことばかりではありません。
方針が変わったり、組織の課題が見えてきたり、新しい問題が生まれたりすることもあります。
そうした変化も含めて一緒に考える。
支援する側とされる側というより、少しずつ「仲間」に近づいていく。
SVP東京が大切にしている伴走の価値は、ここにあります。
年会費を払ってまで参加するのは、なぜ?
SVP東京のパートナーは、年会費を拠出します。
さらに、本業以外のプライベートな時間を活動に使います。
一見すると、不思議な仕組みに見えるかもしれません。
共同代表も、外部の人から
「SVPには何の見返りがあるんですか?」
と聞かれることがあると話しています。
その答えは、「社会的インパクト」。
自分が関わったことで団体が少し前に進み、その先で社会が少し変わる。
そのプロセスに自分自身も参加できる。
それ自体を価値と考える人たちが集まっています。
ただし、受け取るものが何もないわけではありません。
むしろ活動を続けるほど、
知らなかった社会を知り、
新しい人と出会い、
自分とは違う価値観に触れ、
本業では経験できないことに挑戦できる。
結果として、自分自身の世界も広がっていきます。
SVP東京は、支援先の成長だけでなく、活動を通じたパートナー自身の成長もミッションの一つとして掲げています。
会社でも、家庭でもない「第三の場所」
SVP東京には、20代から70代まで、さまざまな人が参加しています。
企業で働く人もいれば、専門職やフリーランスもいます。
共通しているのは、
「社会についてもっと知りたい」
「何かしら社会と関わりたい」
という思いです。
共同代表自身も、SVP東京を「サードプレイス」のような場所だと語っています。
会社では、どうしても役職や部署、専門性という肩書があります。
SVP東京では、それとは違う関係で人と出会います。
社会課題について話したり、一緒に悩んだり、ときにはまったく違う価値観に驚かされたりする。
年会費を払い、さらに自分の時間も使って参加しようという人たちだからこそ、普段の仕事では出会わないような人と出会えることも、SVP東京の魅力の一つです。
NPOに転職しなくても、社会の中に入っていける
「社会課題にもっと関わりたい」
そう思っても、今の仕事や生活をすべて変えることは簡単ではありません。
仕事もある。
家族もいる。
これまで積み重ねてきたキャリアもある。
だからといって、社会との関わり方が「転職する」か「何もしない」かの二択である必要はありません。
本業を続けながら、社会課題の現場に深く関わる。
会社で培った経験を生かすこともあれば、まったく
違うことを学ぶこともある。
そんな社会との関わり方が、SVP東京にはあります。
社会を変える人を支援する。そして、自分も変わっていく。
SVP東京に参加したからといって、すぐに社会を大きく変えられるわけではありません。
むしろ、一つの団体と一緒に悩み、小さな試行錯誤を積み重ねていく時間のほうが長いかもしれません。
それでも、その過程で今まで知らなかった社会を知ります。
社会課題の最前線で動いている人と出会います。
自分とは違う仕事、世代、価値観を持つ仲間とも出会います。
そして気がつくと、
社会を見る自分自身の目が、以前とは少し変わっている。
社会に関わることは、誰かのためだけの活動ではありません。
社会に関われば関わるほど、自分自身の世界も広がっていく。
それが、SVP東京の「パートナー」という社会との関わり方なのかもしれません。
「社会課題には関心がある。でも、自分に何ができるのかはまだ分からない」
もしそう感じているなら、その「分からない」状態のまま、一度SVP東京の扉を開いてみてください。
知らなかった社会と、知らなかった人たちと、そしてまだ知らなかった自分自身に出会えるかもしれません。
対談を動画で見る
この記事では紹介しきれなかった、SVP東京の仕組み、ベンチャー・フィランソロピー、パートナーとして活動する魅力について、SVP東京共同代表が詳しく語っています。
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◆◆パートナーになりたい方、興味あるという方へ◆◆
SVP東京では、毎年1回、新しいパートナーを募集しています(3月入会)。
入会希望者(新パートナー候補の方)へ向けて、12月頃から数回、入会説明会を開催していますので、
案内を希望される方は、下記ページよりご連絡いただければ幸いです:
お問い合わせ | ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)
