SVP東京は、革新的なモデルをもつ、将来性の高いソーシャル・ベンチャーに、年間100万円を限度にした資金を提供します。同時に、1-2年に渡って、SVP東京のパートナーが組織に対する経営支援を行い、組織基盤の強化を図ります。
SVP東京では、毎年新たに3-5団体と新規の協働を行っています。1つの団体に対し、パートナー5-10名が集まってチームを組成し、協働チームとして活動を行っていきます。
協働する団体のフェーズは、多岐に渡ります。インキュベーション、スタートアップ、アーリーステージの団体だけでなく、設立から15年以上を経た団体と協働することもあります。
協働では、団体の代表やスタッフと共に、団体のミッション・ビジョンを確認しながら、団体の成長に向けて必要な活動をリストアップし、優先順位をつけながら取り組んでいきます。経営課題は多岐に渡り、そもそも何が課題であるかを明らかにすることに数ヶ月をかけることも少なくありません。チームが手を動かし、現場の活動に参加して体感し、共に汗をかいて作業し、そこから見えてくる経営課題を定義し、団体と共に解決に取り組むことを「協働」と呼んでいます。
選考プロセス
年に1度、投資・協働団体を募集し、選考プロセスを経て、投資・協働団体を決定しています。
SVP東京のパートナー有志で組成される「投資委員会」が中心となって、投資・協働団体の選考プロセスを実施します。1次選考、2次選考では、SVP東京の全パートナーが議論し、投資・協働団体を選考します。
投資・協働選考スケジュール
例年、おおむねスケジュールで実施していますが、変更することがあります。
2月末 | 投資・協働団体の募集開始 |
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3月中旬 | 投資・協働団体の応募説明会 |
4月初旬 | 応募〆切 ※ヒアリングやサイトビジットを行う場合があります。 |
5月下旬 | 1次選考(書類選考) |
7月下旬 | 2次選考(団体プレゼンテーション) |
8月上旬 | 最終選考(デューデリジェンス) |
9月 | 投資・協働開始 |
選考観点
選考において、5つの要素を観点として、ご応募をいただいた団体の中から、投資・協働団体を選定します。
起業家精神
起業家の使命感・魅力、チームのバランス、団体のミッション・ビジョン
事業モデル
事業モデルの革新性、事業の持続可能性、事業の拡大可能性(スケールアップ)
共感性
社会からの共感性、支援者への訴求力、顧客からの信頼性
社会的インパクト
課題解決の有効性、インパクトの拡大可能性(スケールアウト)
SVP 東京とのマッチング
団体の抱える課題とSVP 東京のリソースとの適合性
協働プロセス
最大2年間、SVP東京のパートナーがチームとなって協働団体と共に、社会課題の解決に向けて取り組みます。
チームは、5-10名のパートナーによって構成され、各自の持つ専門性やビジネススキルを生かして協働に取り組みます。ソーシャル・ベンチャーや分野について学びながら、協働団体のメンバーと共に事業を進めていきます。
1.協働プランの作成
SVP東京のチームと協働団体が協議し、「協働プラン」を作成し、協働を開始します。いったん作成するこの協働プランは、団体の変化や成長、課題の深掘り状況に合わせ、数ヶ月後には大きく形を変えていることもままあります。
2.モニタリング
四半期に1度を目安に、協働の進捗を確認し、ミッション達成に向けたモニタリングを行います。協働団体の経営課題の解決に向けて、他のパートナーから過去の協働からの学びを共有してもらうことで、現在の協働に活かしています。
3.再投資選考会
協働開始から1年目に、再投資を決定する選考会を開催し、2年目の投資・協働を行うかどうかを決定します。団体とチームが相談しながら、1年目はどのような成果を残せたのか、2年目にどのような活動を行うかを整理し、パートナーの有志が決定をしていきます。
4.協働の終了
協働開始から2年目に、協働期間の終了となります。投資・協働の成果を振り返り、事業の発展が見込めるか、組織基盤の整備が達成されたかを確認します。協働の成果をすぐに評価することが難しい活動や、数年後に元協働団体が大きな成長を遂げることもあるため、その可能性を考慮して振り返りを行います。