農家ハンター ~地域と畑は自分たちで守る~
「もう農業ばやめようと思うとたい・・・」
一夜にして収穫目前のデコポンをイノシシに食い尽くされたベテラン農家の言葉です。
野生鳥獣による農作物の被害額は年間約150億円とも言われています。また、農業従事者の平均年齢は66.8歳と高齢化が進み、鳥獣被害により特に中山間地域の重要な担い手である農家が離農し、地域が活力を失う悪循環に陥っています。国からの補助はあるものの、当事者の負担は大きく、猟師の減少・高齢化も著しいため、十分な対策が難しい状況にあります。
イノPが展開する農家ハンター活動は、この鳥獣被害対策に立ち上がった若手農家による活動です。IoTを駆使した効果的且つ効率的な対策ノウハウを構築し、イノシシを中心とした鳥獣による被害への対策を行っています。
当事者である若手農家が地域の共通課題である鳥獣被害対策に立ち上がり、地域のベテラン農家から頼られ希望の星となることで、地方でも薄まりつつある地域住民同士のコミュニケーションが再構築され、世代を超えた共助と農業の継承により、地域が持続するきっかけが生まれています。
現在イノPは、この農家ハンター活動を全国に広げていこうとしています。また、人間の都合で捕獲したイノシシの命をただ処分して無駄にするのではなく、ジビエ製品として加工し販売したり、ジビエ・ツーリズムや農泊を展開するなど6次産業化を目指すことで、持続的な事業モデルを実現することを目指しています。
団体名 | 株式会社イノP (農家ハンター) |
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代表者 | 宮川将人 |
受賞・表彰・連携等実績 | 生物多様性アクション大賞2018 農林水産大臣賞(国連SDGs優良事例) 第10回 地域再生大賞 優秀賞 第49回 日本農業賞「食の架け橋特別賞」 |
SVP東京による サポートの内容 |
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URL | https://farmer-hunter.com/ |