依存症、暴力など様々な”嵐”を生き延びた女性たちが尊厳ある生活を送れるよう、 サポートします

私たちが活動を始めた2002年当初、依存症治療を受ける女性たちには、退院後に安全に暮らせる場所がありませんでした。彼女たちはなぜ、アルコールや薬物にのめり込んだのか。実はその背景に多くの暴力被害があることを、当時多くの人は知りませんでした。ジェンダーの視点を大切にした援助手法を確立したい。そんな思いからリカバリーは始まりました。

札幌で誕生して以来、私たちはグループホームの運営、カフェ・農場での就労機会の提供、そして生活全般の相談を通じて、20年以上にわたり多くの女性たちを支えてきました。日本にはジェンダーに基づいた生き難さに焦点をあてた支援の場はまだほとんどありません。利用者は全国から集まります。それでも、私たちは学術的知見や、当事者・支援者とのつながりを生かして、着実に支援を広げています。
2019年、リカバリーは違法薬物を使用した女性受刑者への支援を本格的に始めました。女性は受刑者の1割ほどですが、その実に7割にDV被害経験があります。それでも彼女たちは単に「犯罪者」と一括りにされ、社会包摂への道が断たれているのが現状です。

そこで、私たちは女性出所者が多い東京で、新たなチャレンジを始めます。札幌で培った経験を活かし、女性たちが安心して暮らせる住居と尊厳を持って働ける場所を提供し、彼女たちが経済的に自立できるコミュニティを築いていきます。そして複雑で偏見が多いこの問題の重要性を、できる限りかみ砕いて、東京から日本社会に発信していきます。

最も辺境に追いやられている人々が社会に包摂される仕組みを作る。それが私たちの次の仕事です。

団体名 特定非営利活動法人リカバリー
代表者 大嶋 栄子
SVP東京による
サポートの内容
・東京での薬物依存女性サポート事業の立ち上げに際する、実行支援と財務面の強化
・薬物依存に関する誤解を解き、リカバリーの活動の理解者を増やすための、広報・啓発活動、他団体との連携支援
・活動拡大に伴う組織体制の強化
URL https://npo-recovery.org/