9月26日、東京・大手町にあるUBSグループのオフィスで開かれたイベントに、SVP東京の投資・協働先である株式会社おてつたびの永岡里菜代表が登壇。UBSグループ社員有志とSVP東京パートナーなど計12名が参加し、取り組む社会課題について議論しました。
永岡代表は、自分の故郷である三重県尾鷲市で高齢化と人口減少が進んでいる、その危機感から起業したことからプレゼンを始めました。
事業の特徴は会社名そのもので、お手伝い(仕事)✖ 旅 = 「おてつたび」。
旅をしようと思えば交通費もかかりますし、最近は宿泊費も高騰しています。その中で、「人手不足で困っている」「若い方の力を借りたい」と思っている地域の事業者さんなどと、「新しい経験がしたい」「リーズナブルに旅をしたい」と思っている旅行者をマッチングするサービスです。


農繁期に農作業を手伝ったり、インバウンドで旅行客が増えているホテル・旅館でのお手伝いなどの他にも、ユニークなお手伝いはいろいろあります。
人気があるものは、募集を始めるとすぐに決まってしまうそうです。
また、普通の旅と違うのは、有名な観光地ではなく、今まで知らなかった地域に足を運んでくれる人が多く、一度滞在すると、その地域を「再訪したい」という人が8割を超えるため、その地域のファンを作る活動になっています。
この日のコンサルティングセッションのテーマは、どうすれば企業に継続的に関わってもらえるか。
ユーザー登録が8万人を超え、参加してくれる個人が増えていることに加えて、人材を求めている地域と企業のつながりを作っていくための方策です。
地域の関係人口を増やし、「日本各地の地域が”少しでも多く” 次世代に残る未来を」というミッションを掲げるおてつたびがこれから力を入れていきたい分野です。

グループに分かれての議論からは、新入社員研修や管理職研修の中に組み込んでもらう案や、特定の地域に数日間滞在してさまざまな「お手伝い」を体験し、地域活性化の事業プランを考えてもらう案などが出てきました。参加したUBS社員の中には、すでに個人として旅から新たな経験を得ることを楽しんでいる方もいて、永岡さんと一緒に何ができるか熱のこもった話になった場面もありました。
今回で18回目を数えるセッション、次回は10月23日です。月1回のペースで様々な領域の社会課題に取り組む団体代表に登壇してもらい、UBS社員有志がビジネススキル・専門性を活かして議論し、新しい切り口や実効性のある解決策を考え、SVP東京と連携して実際の取り組みにつなげていく仕組みです。