7月25日、東京・大手町にあるUBSグループのオフィスで開かれたイベントに、SVP東京の投資・協働先である株式会社ローランズの福寿満希代表が登壇。UBSグループ社員有志とSVP東京パートナーなど計12名が参加し、取り組む社会課題について議論しました。
ローランズは、「人を咲かせる花屋」。「みんなみんなみんな咲け」というビジョンを掲げ、障がいや難病や、さまざまな困難と向き合う人が働ける場所を作る事業を行っています。
具体的には、花屋事業、就労支援事業、雇用支援事業を行い、雇用する120名のうち、障害者を中心に難病やシングルマザーなどを含む「就労困難者」が94名という高い比率を占めています。
また、障害者の雇用を進めたいが自社だけでは難しい面がある中小企業向けに、連携して仕事量を確保することで「共同雇用」を進める仕組みを推進しているのも大きな特徴です。

この日の議論のテーマは、企業とコラボできる企画や、ローランズらしいコンセプト商品の開発のためのアイデアでした。企業と連携できる事業を拡大することで障害者などの雇用を大きく増やすためです。

グループに分かれての議論からは、「出張花屋」や生け花ワークショップ、ローランズが持っているひまわり畑での花の収穫など、体験を伴う活動にローランズの社員と一緒に関わることで事業への理解が深まるのではないかといったアイデア、さらには、花を包むパッケージや包装紙でローランズのブランディングを打ち出す案などが出てきました。
様々な意見を聞いた福寿代表からは、「障害のある当事者と一緒に働きながら、社会を変えようとしている」というメッセージを今後はもっと表現していきたいという発言があり、気づくことの多い時間になりました。

今回で16回目を数えるコンサルティングセッション、次回は8月28日です。月1回のペースで様々な領域の社会課題に取り組む団体代表に登壇してもらい、UBS社員有志がビジネススキル・専門性を活かして議論し、新しい切り口や実効性のある解決策を考え、SVP東京と連携して実際の取り組みにつなげていく仕組みです。