6月26日、東京・大手町にあるUBSグループのオフィスで開かれたイベントに、SVP東京の投資・協働先であるNPO法人PLASの門田瑠衣子代表と小島美緒事務局長が登壇。UBSグループ社員有志とSVP東京パートナーなど計13名が参加し、取り組む社会課題について議論しました。

PLASは、当時、大学生だった門田さんや小島さんなどが、アフリカのエイズ孤児のための学校支援から活動を始めた団体です。今年12月で20周年を迎えるのですが、「エイズ孤児支援NGO・PLAS」という団体の名称を「PLAS」に変更し、「取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会を目指します」というビジョンを新たに掲げました。

活動地域は、ケニアとウガンダの都市から離れた農村地域です。HIV陽性者・ひとり親・10代出産など複数の要因が重なった脆弱な家庭の親子に対して、地元のNGOとパートナーとなって、農業や養鶏などスモールビジネスの支援を行うことで収入を増やしたり、子どもたちが将来を前向きに計画できるようにするための相談・カウンセリングの事業などを行っています。
また、10代での妊娠が非常に多いことが女の子のその後の社会的な困難の要因になっていることから、15~18歳の子ども自身が性教育の知識を持った「ピアエデュケーター」となり、同世代に対する啓発活動に関わってもらう事業を広げています。

この日の議論のテーマは、どうやって戦略的に企業との接点をつくっていくか、一緒に活動を広める仲間を増やしていくか。アフリカに興味をもってもらうこと自体にハードルを感じることも多いためです。

グループに分かれての議論からは、まずはケニアやウガンダに現地法人がある日本企業をリストアップして日本人会や商工会を通じてコンタクトするなど、アプローチ方法のアドバイスがありました。また、ボランティア活動に積極的な中学や高校などに対して、アフリカでの活動内容を学びのコンテンツとして提供し、そこに企業も関わってもらうことできっかけを作っていく案など、さまざまなアイデアを議論しました。

昨年から再開し、今回で15回目を数えるコンサルティングセッション、次回は7月25日です。月1回のペースで様々な領域の社会課題に取り組む団体代表に登壇してもらい、UBS社員有志がビジネススキル・専門性を活かして議論し、新しい切り口や実効性のある解決策を考え、SVP東京と連携して実際の取り組みにつなげていく仕組みです。